【フルトラ比較】アルトラ(VIVE Ultimate Tracker)の現在と使用感。【簡易レビュー】

どうも、VRchatから離れたり、突然戻ってきたり….

そんな私ですが、今回はVR界隈から離れている間にアルトラ(VIVE Ultimate Tracker)がベータ抜けして、正式版が公開されていたので、発売当初から使っている身として簡易レビューをしてみようと思います!

私が躓いた点のQ&Aや、他フルトラ機器との個人的な比較も織り交ぜて書いていこうと思いますので、是非ゆっくり見ていってください!

結論から言うと

現在の環境と用途、予算次第でどの製品も魅力的!

といった感じです、では本編いきしょーっ!

アルトラ(VIVE Ultimate Tracker)について

高級おはぎ

まずこの製品はなんぞや?
というところからですが、これはフルボディトラッキングをするための機械になります。

VR界隈で俗に言われる「フルトラ」を可能にする機械ですっ!

これを足や腰、胸や肘に付けることで、VR空間内に自分の動きをアバターにも反映できる凄い製品で、比較的新しい製品ですし個人的には現状最強のトラッカーだと思っています。

以下製品情報を簡単に。
メーカー:HTC VIVE
値段:単品31.000円・ドングル6.100円・3個とドングルセット91.900円
公式サイトhttps://www.vive.com/jp/accessory/vive-ultimate-tracker/

このトラッカーの最大の特徴は、従来では外部に赤外線を照射する機械を取り付けて、位置情報を取得していたのですが….

このアルトラは、外部センサーなしで単品で動作します!!!!

詳しくは次の、他フルトラデバイス(私が使用したことある物)との個人的な比較をしていきますっ!

他フルトラデバイスとの比較、アルトラの強み

次は私が使用したことのあるフルトラデバイスとの比較をしていきますっ!

VIVEトラッカー(2018)「販売終了品」

VIVE公式サイトより引用

こちらは恐らく一般消費者向けに初めてフルトラを可能にした製品だと思います。

現在は新型のVIVEトラッカー(3.0)が販売されており、ほぼ店頭などでの販売は見なくなりましたね。
中古市場には割と出回っているイメージ。

VIVE公式サイトより引用

この製品の特徴は別途取り付けが必要なベースステーションという赤外線を照射する機械が必須なのですが、位置情報の正確性(アバターの動きに直結する部分)は非常に高い製品だと覚えています。

逆にこの製品での弱点は、前屈みになったり、トラッカー自体が何かしらでベースステーションの照射が当たらない位置になってしまうと、トラッキングがロストしてしまう点が明確な弱点です。(トラッキングが切れるとアバターが吹っ飛んだり、とんでもない体勢になったりする)

ベースステーションの数を増やして極力隠れないようにする事は可能なんですが…
一個25.575円とかなーーり高額です….

もしベースステーションを持っていなくて、今から高精度なフルトラをしたいのであれば「アルトラ」の導入を個人的にはオススメします。

しかし既にベースステーションを持っている場合は、こちらのVIVEトラッカー(2018)と次に紹介するVIVEトラッカー(3.0)の方が金額的には安く済みます。

VIVEトラッカー(3.0)

VIVE公式サイトより引用

現行のVIVE製品はこのトラッカーか、アルトラの二択になるかなーといったところ。

この製品は正直前モデルのトラッカーから変えたときに、実際の使用感的にはあまり大差が無く感じました。

充電端子の規格がmicro-USBからUSB-Cに変わっていたり、バッテリーの持ちが2倍くらい増量、14gほどの軽量化がされていますがトラッキング精度やロストの頻度は余り変わらないかな…といった感じです。

前モデルから精度は非常に高いので、単純に軽くなって、バッテリー持ちがよくなったリニューアル版といった感じかなーと思います。

こちらも別途ベースステーションが必要になるため、0から環境を整えようとするとそれなりに良い金額がかかります。

HARITORAXワイヤレス(生産終了品)

Shiftall公式サイトより引用

こちらは、フルトラの敷居を一気に下げてくれた製品HARITORAXのワイヤレスモデルですっ!

こちらも生産が終了しているものの(現在はHARITORAX2)手軽さと導入コストの安さが特徴的な製品でした。

また外部センサーを使用しないため、VIVEトラッカーだとロストしがちな前屈みや、衣類で隠れてしまってもこちらはトラッキングが切れないのが凄かったですね。

また隠れてしまってもトラッキングが続くことから、VR睡眠などで活躍してくれるのではないかなと感じます…(私はVR睡眠しないけど出来ると思う)

本体が非常に軽量かつ、安価に6点トラッキングを追加出来るため初めてのフルトラや、VR睡眠などの用途で使っている人が多い印象。

しかしもちろん弱点もあって、まず割と高頻度で位置ずれ(ねじれてくる)のが発生します、しかしキャリブレーション(位置修正)は簡単なのですぐ直せますが…

ダンス用途や、激しい動きには追従性が少し物足りないかなといって部分を強く感じました。

ポージングを決めて、写真撮影などの用途や普段使いの動作は難なくこなせるので、使い分けで運用がベストかなーっといった感じ!

アルトラ(VIVE Ultimate Tracker)

Amazonより引用

こちらはVIVE社が製造する最新のトラッカーですっ!

アルトラの魅力は以前までは必要だったベースステーションの導入が不要で、トラッカー内部に搭載された2機のカメラで位置情報を取得している点ですね。

ベースステーションが不要なので、カメラ部分を隠さなければトラッキングのロストがかなり少なく、それでいてダンスなどの激しい動きにも対応できる追従性最大7時間程の長時間駆動で、かなり高スペックな仕様になっています。

事前にVIVE Hubというソフトを導入して、部屋をスキャンさせてマッピングしたり、起動順も部屋をスキャンした個体から順番に起動しないとダメなど、癖はややあるものの、それを差し置いても良いほどの魅力がある製品です。

しかし残念ながら弱点もしっかりあります…
1つ目はベータ版よりは圧倒的に部屋のスキャン精度、VIVE Hubの安定性が高くなっていますがやっぱり事前準備が手間ですね。(詳しい内容は後述します)

2つ目は1個94gとかなり重量級な重さですね、慣れれば違和感はさほど感じませんが、初めて使うと「おっ、結構重い」と感じるかも。

3つ目値段が高い点、導入コストの高さです。
バラバラで買うと、トラッカー1つ31.000万、最低でも両足と腰の3点が必要なので93.000円、更に専用のドングルが必要でこちらは6.100円、合計で99.100円と半端じゃないくらい高いです。

トラッカー3つとドングルがセットになったスターターキットもあるのですが、こちらも91.900円….更に固定用のベルトは付属していないので別途購入するとやはり10万は超えます。

では、次はアルトラ(VIVE Ultimate Tracker)について少し語っていきますっ!

実は少し前までは誰にでもお勧めできる製品ではなかったが….

はい、ここまでアルトラのお気に入り感を出してきましたが、実は発売された最初期は本当に扱いにくく、情報がどこにもないので、VIVEのDiscordサーバーに参加し外人や開発者の方と英語でやりとり、情報交換をして導入する必要があったりと…誰にでもオススメできる製品ではありませんでした。

しかし、記事作成段階の2025/04/13日現在では、やや事前のセットアップが手間だったり、トラッカー起動する順番に決まりがあったりしますが現在では自信を持ってお勧めできる製品になっていますっ!

導入方法は、ベータ版はVIVEのDiscordサーバー内からしかインストールできなかったものの、現在は普通に公式サイトに記載されており、セットアップ方法もソフトの案内通り進めていけば簡単に出来るよう進化していたので、今回は省略させていただきます。
VIVE Hubのリンク添付しておきますねっ!
↓【VIVE Hub DLリンク!】↓
https://www.vive.com/jp/vive-hub/download/

アルトラQ&A(私がつまづいた事などまとめ)

Q.MetaQuestシリーズで使える?

A.使えます!

Q.トラッカーマップの設定を毎回設定求められるんだけど?

A.お部屋をスキャンしたトラッカーを一番最初に起動してください、VIVE Hub側で認識されたら他のトラッカーを全部電源つけても大丈夫です。
個人的には腰トラッカーでマップ生成をすると、起動する順番がわかりやすくてオススメです。

Q.最大で何個まで接続できる?

A.Questなどのサードパーティー製品では5個が上限みたいです、ドングルを2個付けても10個使える訳ではなく、現状5個が限界です。

Q.別途キャリブレーションするソフトの導入は必要?

A.私の環境では必要ありませんでした、VIVE Hubを導入した時点でSteamVRにキャリブレーションのソフトが入っているので、それで十分です。
ゲーム中にズレを感じたら、再度キャリブレーションすれば大抵直ります。

Q.キャリブレーションしても変な位置に固定されて、現実の位置と一致しない。

A.前ほどは発生しなくなりましたが、未だに時々起きます、トラッカーの電源を全部落としてVIVE Hubも再起動、キャリブレーションのし直しで私の環境では直りました。

Q.他の人のブログでドングルの接続がA to Cを推奨されているけど本当?

A.私の環境ではC to Cで問題なく動いています、ただノイズ云々の可能性があるので絶対にC to Cで動くとは言えないので適時対応をお願いします。
ドングルをPC直差しはトラッカーとの距離も離れますし、余りオススメは出来ません。

Q.VIVE Hubの詳細設定の中に電源周波数ってあるけど何これ?

A.西日本と東日本で電源周波数が違うみたいです、東日本は50Hz西日本は60Hzで住んでいる地域に合わせて設定してください、私も気がつかないで東日本で60Hzになっていましたが、影響は余り感じませんでしたが、一応合わせた方が無難です。

Q.トラッカーがVIVE Hubと接続できない!前まで繋がってたのに急に繋がらなくなった!

A.VIVE Hubのペアリングされたトラッカー一覧から、繋がらないトラッカーのペアリングを解除して再度ペアリングし直してみてください、大体これで直ります。

Q.VIVE Hubベータ版って参加した方がいいの?

A.参加をしなくてもアルトラは使用可能です、参加するとテスト段階の機能などが使える可能性がありますが、安定性は確証がないので、基本は参加しなくても大丈夫です。

こんな感じですねっ!

まとめ

ベータ版から使用していましたが、正式版になってから接続の安定性や、部屋のスキャンの精度が上がり、金額が許せるなら誰にでもオススメ出来る製品にレベルアップしてましたね…

えぞっち的フルトラのおすすめ基準は、
ベースステーションを元々持っているなら「VIVEトラッカー(3.0)」
激しい動きはしなくて、写真などのポージング用途「HARITORAXシリーズや、その他非赤外線のトラッカー」
新規で最強のフルトラを手に入れたい!「アルトラ(VIVE Ultimate Tracker)」

かなーっといった感じ。

どの製品も一長一短あり、各用途に合わせた製品選びが重要になってきます!

さて、では今回はここらで失礼します!
フルトラ導入のきっかけや、判断材料になれば嬉しいですっ!